vol.191 中野の空間と埼玉の空間
いくとさんからのお便り⑤
・空海の系統
・空海と古川
・老いとの戦い
・エゴは経験値であり、エゴがアイデンティティ
・真我に空間は存在しない
・真我に入った存在
はい、7月4日。7月に入りましたね、いくとさん。
『いくつか質問させてください。と。
完全覚醒には絶望が必須という話をされるときに、空海の「哀しい哉」というお言葉を引用されることがあります。この宇宙に絶望した空海の覚醒は完全覚醒だったのでしょうか?』
空海は完全覚醒できます。てか、完全覚醒の道にいます。でも空海はね、やっぱ優しいし、 空海は地球じゃなかったっけ、確か。そっち系統だって、やっぱり。
空海はやっぱ巨大な魂で、地球とは言わないね、地球系統だっつうね。うん、今詳しいこと言ってくれないけども。だから、あの完全覚醒を目指してるわけじゃなくて、人々を救済したいというのが大きいですね、この人は。
『また空海は虚空蔵求聞持法を成就して、スーパーコンピュータでも比較にならない記憶力もお持ちだったかと思いますが、そんな空海も覚醒への道で履歴を消す、物忘れをするということがあったのでしょうか?』
ありました。
これ、ありましたね。そもそもね、空海はねエゴがね、最初から薄い、この人はものすごく。エゴにまみれるっていうことがあんまない人で。なんていうの、性格がいい。
古川君と違って、もう全く反対みたいだね、性格が。めっちゃめちゃ。あ、多分でもね、空海の若いころと古川くんの若いころ、出会ってたら友達になってたって。
やっぱ合うみたいね、それは。うん、それは分かり合えるみたい。
だから、すごく性格がいいので、あの、なんつうの、履歴を消す必要があんまりなかったって言ってましたよね。履歴を消す必要があるのはですね、そのこだわってる過去、履歴ですね、それをなくさなきゃいけない。そこを、執着を手放さなきゃいけないんだけども。空海はあんまりないんですよ、それが。
例えば大学へ入るのに苦労して、なんかズルしたとか、 なんかよくわかんないけど、空海そういうの、ないよね。全然、ほんとに。
あるいは、なんだっけ、聖徳太子みたいに。
家系の因縁とか、周りの意地悪とか、 妬みとか、嫉みとか、そういうのもあんまり経験、まあ多少あったんだけど、あんまり経験してない。だから、順調に生きてきてるよね。素直に、すくすくと。だから、手放すべき過去歴ってのはあんまないんですよ。
そのこだわりとか、こだわった過去歴とか、その執着があったものとか、例えば女性との確執とかね。そういうものはどんどん手放していかなきゃいけないんだけども。空海は、あんまりないですよね。うん。
物忘れする必要もないから、ない。
つうかね、空海、そんな年取ってないじゃないですか、私みたいに。私の場合は、ドン・ファンもそうだったんだけど、老いとの戦いってのは始まってんですよ。
やっぱ70過ぎると急激に来ますから、その老化っていうのはね。それとの戦いっていうのはもう死ぬまで続くわけですよ。
で、それとどう向き合って、あるいはどうクリアしていくかってのは古川くんの課題ですよね。この肉体の
古川は。そこは、そこまで行ってませんからね。
『履歴を消すというのはアイデンティティを無効化していく作業だと理解しているのですが、このような理解で問題ありませんでしょうか?』
その通りです。アイデンティティってのは、経験値ですから。
で、経験値っていうのはエゴですから。逆に言うと、エゴは経験値であり、エゴがアイデンティティですよ。
わかる?わかりやすいでしょ。宇宙全史以外ではどこもそんなこと教えてくれませんよ。
すごい大事なこと。で、いくとさんはそれをだんだん理解してますよね。そこは、うーん、嬉しいよね。
そういう人が出てきてくれることが嬉しい。やっぱし。
『もしそうだとしたら完全覚醒者にはアイデンティティがないということになり、今更ながら、何をもって仏陀を仏陀と呼び、ドンファン、ニサルガ、EO氏と呼称しているのか分からなくなりました。』
そう、あんた方が言ってるだけで。よく言ってるでしょ、あの人、誰だっけ。
アイ・アム・ザットの人、誰だっけ。
かわかつ「マハラジ、ニサルガダッタ・マハラジ」
ニサルガ、ニサルガさんがよく言ってるでしょ。
どこだっけ。例えばインドの地名を言ったんだけど、私だったら。
古川が覚醒したら、 どっかに覚醒した人が、EOはまだ生きてるとして、例えば埼玉県にいるとしたら。古川の覚醒とEOの覚醒はどう違うんでしょうか、と。「どっちが偉いんでしょうか」と聞かれたら、古川はまあ、そのニサルガダッタの言い回しを使うと、「中野の空間と埼玉の空間がどっちが偉いか、どっちが優れてるかって聞いてるようなもんだよ」って。ニサルガはそう答えるわけですよ。で、古川もそう答えますよ。覚醒したらね、完全覚醒したら。
だからそこにアイデンティティーはないんですよ。空間には。なんもない、ボイドだから。
あなた方は空間っつったら、こう、空気があるとか思うか、ホコリがあるとか思うかもしれんしれんけども、なんもない空間だから。
でもそれは古川の空間であり、EOの空間なんですよ。アイデンティティはあるの。 微かにあるの。全然なくなってはいない、真我に入ってないし、まだ。
真我に入った時点でエネルギーが、まあそこそこ。真我に入るっていうのはものすごくエネルギーがあることなんだけども、真我に入ってエネルギーがそこそこだった場合は消えていきます。
消えていくっていうか、もう真我になっちゃうの。真我だから、そもそもが。自分に戻るっていうことですね。
ところが戻らないやつがいる。エネルギーめちゃめちゃ持ってるやつですね。はい、今日はここまで。